天然の炭酸泉を入浴剤に再現した『重炭酸入浴剤』とは?

NUCSS健康浴

前回、「脱ケミカル」な世界を実現すること、NUCSS (ナクス)についてお話しました。
今回は重炭酸温浴法を実践されたお客様からの声にスポットをあててみたいと思います。

炭酸ガスが体にイイのは間違い?!

泡がシュワシュワと大量に出る炭酸ガス入りの入浴剤や、スーパー銭湯で見かける人工の炭酸が出る炭酸泉風呂。
ビールとか炭酸飲料とかも、強炭酸といったネーミングで、「とにかく泡がシュワシュワ出ているのが爽快!」というイメージがあると思います。
なので「炭酸ガスが身体にイイ」と思われている方も多いかもしれませんが、炭酸ガスは水に溶けにくく、揮発しやすいので、空気中にすぐ逃げてしまいます。
そして炭酸ガスは酸性なので、中性の血管や血液に溶け込むことができず、血流や体温アップが期待できないのです。
それでも炭酸ガスが少し効果を感じるのは、炭酸ガスの10%程度は重炭酸イオンが含有されているからで、重炭酸イオンは効果が高いので10%の濃度でも多少は温まるのです。

天然の炭酸泉を入浴剤に再現したいと思って、ドイツや長湯温泉の湯の成分が何か、他の温泉ではどうかを調べるため、様々な温泉を回りました。
ヨーロッパは地形や地層の関係で天然の炭酸泉の温泉が多く、古くから自然炭酸泉を活用したスパ文化が根付いています。健康保険で入れる医療泉と言われ、「心臓の湯」とか「健康の湯」などと呼ばれています。
一方、日本は活火山が多く、硫黄泉が主な湯で、炭酸泉はごく限られており、ドイツに近い成分の湯は大分の長湯近辺だけで、他は、有馬温泉(兵庫県)、塩沢温泉(岐阜県)、みちのく温泉(青森県)、薬師温泉(北海道)など数か所しかありません。

調べていくと、天然の炭酸泉で健康効果が高いと言われている温泉ほど”中性”の湯が多いことがわかりました。
中性の重炭酸イオンが溶け込んだ炭酸泉は、正確に言うと炭酸泉ではなく『重炭酸イオン泉』なのです。
地下の炭酸ガスが中性の地下水に溶解して中和され、重炭酸イオンと水素イオンに解離して湧出する中性の温泉、それが重炭酸泉です。

細かく言うと分かりづらいので、とにかく皆さまに覚えておいていただきたいのは…
健康効果が高いのは炭酸ガスではなく、『重炭酸イオン』です!

溶けにくい?温まらない?

それを踏まえた上で…
過去の重炭酸湯に対するレビューでこんなことが書かれていました。

・とにかく溶けにくい。
・温感が微妙。10倍炭酸〇〇(とある商品名)を42℃くらいで15分入ったほうが、温泉入った後のような気だるさがある。

一般的な入浴剤と比べた場合、そういった感想を持つ方もいらっしゃるでしょう。
重炭酸温浴法のことを、もっと正しく理解させ普及させなければと思うばかりです。

>とにかく溶けにくい。
こちらのアンサーですが、
溶けにくいのは、「いかに小さい泡を長く出すか」ということが大切だからです。
お湯の上にポコポコと泡になってすぐ出ていってしまうような入浴剤ではダメなのです。
小さくきめ細かい泡が、最後のひとかけらまで出続ける。
溶解し難いのではなく、じっくり大量の泡を出させて、その泡が溶けて重炭酸イオンとなるのを待っているのです。
その溶けたイオンが効果を発揮するのです。
溶けたイオンは揮発しづらいため、約24時間効能を楽しむことができますよ。

>温感が微妙。10倍炭酸〇〇(とある商品名)を42℃くらいで15分入ったほうが、温泉入った後のような気だるさがある。
こちらのアンサーですが、
42℃以上のお湯は交感神経を緊張させてストレスになります。
あっつい程シャキッとするかもしれませんが、健康には良くない湯になっているので、ストレスで体は悲鳴を上げているのです。
高い温度のお湯で温まっている気がしているだけで、お風呂から出たら血流を下げてしまい、体はむしろ冷え切っているのです。
この場合の「気だるさがある」というのは、心地よい疲れではなく、身体がストレスを感じて疲れ切ってしまっている証拠だと思います。

38℃のお湯で、一般的な炭酸ガス入浴剤と、重炭酸イオンが入った重炭酸入浴剤を比べてみてください。
炭酸ガス入浴剤をぬるま湯で使うと、まったく温まらず風邪をひいてしまいます。
一方、重炭酸入浴剤は、どんなに低い温度のお湯でも 出た後じわーっと身体の芯から温まってきます。

はじめのうちは慣れずに物足りなく感じるかもしれませんが、まずは1週間試してみてください。
重炭酸入浴剤を、38℃のお湯で30分、これを1週間試していただけると、効能が分かっていただけると思います!

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