自律神経失調症って結局どういうこと?改善するには入浴方法が肝!

NUCSS健康浴

自律神経失調症とは?

ストレスなどが原因で、自律神経の交感神経と副交感神経のバランスが崩れて出る様々な症状。
一言で『自律神経失調症』と言いますが、体の中ではどういったことが起こっているのでしょうか?

以前、自律神経のお話をしましたね。
おさらいをすると、自律神経は『交感神経』と『副交感神経』という2つが、全く正反対に働いています。
臓器や血流、体温などを調整し、バランスを取るよう運営し、人間のすべての臓器や血流や免疫までコントロールして、健康が維持されています。

【交感神経】
日中活動をしている時や仕事をしている時、怒りや緊張でストレスを感じてる時は交感神経が働きます。
交感神経が働くと、血流も体温も下がります⬇

【副交感神経】
お風呂に入ったり、旅行したり、音楽鑑賞など、リラクゼーションしている時は副交感神経が働きます。
副交感神経が働くと、血流も体温も上がります⬆

自律神経には2つのエンジンが関係している

自律神経のメカニズムを説明しますと、私たちの体の細胞には『解糖系エンジン』と『ミトコンドリア系エンジン』という2つのエンジンがあり、これらも自律神経に支配されており、結果、血流や体温にも影響をするのです。
交感神経が優位の時には『解糖系エンジン』が使われ、副交感神経が優位の時は『ミトコンドリア系エンジン』が主に使われます。

【解糖系エンジン】交感神経優位の時に働く
解糖系エンジンは1栄養から2分子のエネルギーしか取り出せない非効率エンジンですが、瞬発力は高く、100mを無呼吸で走れる酸素不要のエンジンです。
炭水化物のみを消化しエネルギーとし、炭水化物を糖に分解して得られる栄養素を、素早くエネルギーに変換します。
酸素を燃やすゆっくりエンジンではなく、瞬発力はあるが持続力はありません。
解糖系エンジンは交感神経優位ですので、血流は下がり、体温も下がります。(通称”冷えたエンジン”と呼んでいます)

【ミトコンドリア系エンジン】副交感神経優位の時に働く
一方、ミトコンドリア系エンジンは、炭水化物、脂質、タンパク質などの栄養素を効率よく、酸素を使って燃やしてエネルギーに変換。持続力ある大量のエネルギーを生産できます。
酸素を燃やしてエネルギーを作るクエン酸回路が主体で、瞬発力はありませんが、持続あるエンジンで、マラソンなど持久力が必要な場合はこのミトコンドリア系エンジンが働いています。
こちらは副交感神経支配なので、血流が上がって体温も上昇します。(通称”熱いエンジン”と呼んでいます)

交感神経が常に緊張していると体は悲鳴を上げる

交感神経と副交感神経のバランスが取れている、つまり自律神経が正常に働いていると、解糖系エンジンとミトコンドリア系エンジンもバランスよく使い分け、理想的に働いてくれます。
しかし、洗剤が出現した戦後の入浴習慣で、肌バリアの皮脂が抜かれ、バリアが破壊され、化学物質が皮下脂肪に溶解蓄積し、交感神経を化学ストレスが緊張させてしまっています。
ミトコンドリア系エンジンの機能が抑制され、無酸素解糖系エンジンが主に使われることでバランスが崩れ、血流が低下し、体温が下がって身体が冷え、免疫力も下がってしまいます。

そうすると、ミトコンドリア系エンジンは機能が落ちてしまいます。
解糖系エンジン主体になると、体をサビさせる活性酸素も大量に発生し、臓器が破壊されていきます。
体温が低くては酵素も働けず、体は酸化してダメージを受け…不眠、肌荒れ、貧血、下痢、肥満、アトピー、動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞、糖尿病、がん、アルツハイマー、認知症、リウマチといった、様々な病気を招くのです。
まさに「冷えは万病の元」ですね。

お湯を代えれば命が変わる

こうした悪循環から抜け出すためには、交感神経を刺激する経皮吸収の化学物質を入浴時使わず、リラクゼーションできる自然入浴などで副交感神経にスイッチを入れる必要があります。
良く言われているのが、「ストレスをためない」「過食をしない」「腸内環境を整える」「笑う」「軽い運動をする」「入浴する」「質の高い睡眠を取る」などが言われますが…
一番大事なのは、入浴時の脱塩素や、石鹸・シャンプーなどの化学物質を使わない事ではないかと思います。
体温が低く、血流が悪いままでは、どんな健康法をやっても効果は薄いのです。

https://koboshi.net/wp-content/uploads/2021/07/6V4A5643k_730-300x300.jpg

本当の健康法とは、何から始めるのが一番効果的か?
まずは体温が上げることが重要なので、冷えが治ることを始めない限り、何をやっても意味がないのです。

そのために、お風呂の入り方を見直してください。
『お湯を代えれば命が変わる』です。
お肌を守り、血流を上げて体温を上げるのが一番重要です。
入浴を変えれば1週間で健康が変わります。

詳しくは、過去のお話で紹介しているので、そちらをご参照ください。
ポイントは、世界一塩素濃度の高い水道水からの脱塩素。そして石鹸・シャンプーを使わない『ノンケミカル』が重要です。

たしかな研究データと科学的根拠 “安保理論”

「すべての病気は、低血流と低体温による免疫低下から」
これは、世界的な免疫学の権威でもあった元新潟大学名誉教授の故・安保徹(あぼ とおる)先生が主張された理論です。

安保徹先生は、東洋医学の冷え性の概念を、西洋医学の科学的手法で解き明かし、体温をアップして自分の体調をコントロールする力を『体温免疫力』と命名しました。

私は、安保先生がご存命だった2009年から体温と免疫力の関係について教えをいただき、講演を一緒に行うなど活動を共にしてきました。
入浴の臨床試験や血液分析をお願いし、研究論文(Traditional Japanese Style Bathing May Contribute to Good Health and Longevity / Health 8,756-763,2016)も共同で発表しました。
こういった確かな研究データや科学的根拠に基づいた”安保理論”が、私がブログでお話している内容のベースになっています。

関連記事

特集記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP