血中酸素飽和度を上げるのにも重炭酸温浴は効果的?!

Bath Loss Zero

最近良く耳にする、パルスオキシメーターや血中酸素飽和度。

一時期は東京都だけでも自宅療養者が約12,500名にもなるなど、他人事ではなくなってきていますね。(2021/9/13現在は8,352人)
アンケートなどでも感染を恐れる方は80%を超えています。

何が原因で重症化するのかイマイチ明確でなく、必ずしも基礎疾患だけの問題ではないと言われています。
感染すると、自宅かホテルなどで全く外に出られない中、保健所から配布されるパルスオキシメーターとにらめっこの生活が続くとは…さぞ不安な事と思います。

私は77歳ですが、血中酸素飽和度は常に99%、心拍は64くらいでしょうか。これも重炭酸温浴法のおかげだと思っています。
血中酸素飽和度が不安な世の中で「手軽な方法で安心できるものは無いか?」ということでは、重炭酸温浴法が血中酸素濃度を上げる最良の方法かもと思っています。

重炭酸温浴では、血管内皮に一酸化窒素(NO)を分泌させ血管を拡張し、血流を5、6倍に上げ、血中の酸素濃度を一気に高めます。
またコロナ感染では血栓ができやすく、血中酸素濃度が下がる傾向がありますので、血管を開いて血流を上げる健康法は良いことだと思います。
普段から血中酸素濃度が不安な方は、重炭酸入浴剤をバケツに溶かして足湯でも良いので少し長時間やってみてください!
テレビを見ながら、読書をしながらで構いません。長ければ長いほど良いので、30分ぐらい足湯をして、そしてパルスオキシメーターで血中酸素濃度を測定してみていただけたらと思います。

重炭酸温浴の特徴は『NO』分泌

重炭酸温浴は、手湯、足湯、シャワー、入浴でも、どれも良いというのが特徴です。
人間のからだには、体温や呼吸も免疫などの成分も、常に最良の状態を一定に保とうとする生体恒常機能があり、血中のガスバランスも一定に保とうと自動的に働いてくれてくれるのです。
この生体恒常機能を有効に引き出すのが、重炭酸温浴の肝となる重炭酸イオンなのです。

中性の重炭酸イオンがお肌の皮脂腺や汗腺から皮下の毛細血管に浸透すると、血中の酸素に対する重炭酸イオン濃度が大きくなり、ガスバランス(酸素と重炭酸イオンとしての炭酸ガス濃度バランス)が狂い、血中のpHが変わってしまいます。
血液のpHはわずかにずれても昏睡状態になるほど重要なので、体を守る生体恒常機能が働き、脳のセンサーが「これは大変」と指示を出します。
すると、血管内皮に一酸化窒素(NO)を分泌し、血管の平滑筋の緊張を緩め、血管をほぼ2倍に拡張させ、血液を急ぎ肺に廻して酸素を取り入れようとします。
これによって、末端の毛細血管の血流は一気に5、6倍にアップします。
そして肺から酸素を取り込み、酸素と重炭酸イオン(炭酸ガス)のバランスを整えます
長時間このお湯に入っていれば、血管内皮に健康ホルモンNOが出続け、血管は柔らかくなり、血液に酸素がどんどん入ってきますし、高速で循環されて腎臓で浄化されていき、青い静脈は真っ赤な動脈血のようにきれいになります。
副交感神経にスイッチが入り、リラックスもできます。
まるで「お風呂で寝たまま有酸素運動」「お風呂で寝たまま森林浴」とも言えるような状態が生まれます。

血管の仕組みについて

「青い静脈は真っ赤な動脈血のようにきれいになる?」
それってどういうこと??と思われた方も多いと思います。

血管についても簡単に説明をしておくと、人間の血管は、動脈、静脈、細動脈(さいどうみゃく)、毛細血管の4種類に分かれます。

動脈

心臓から体の末端の毛細血管まで血液を送り出す、大きな高速道路のような役割が動脈です。
動脈は酸素や栄養分を運ぶ重要な血管のため、体の表面には出てきていません。(もし怪我をして切れてしまうと血が大量に出てしまいますからね…)
動脈には酸素が多く含まれており、ヘモグロビンと結びつくことでより鮮やかな赤色になっています。

静脈

動脈が末端の毛細血管に酸素や栄養を届けた後、老廃物、二酸化炭素や乳酸などを回収するのが静脈です。
自分の手を見てみてください。青い血管が見えますよね?これが静脈です。
静脈には酸素は少なく、体中の老廃物や二酸化炭素などを回収して、血液をきれいにするために肺、肝臓、腎臓などへ、筋肉を使って体の末端から心臓へ戻すべく送り届けます。
動脈と比べて青く見えるのは、酸素が少なく老廃物や二酸化炭素が多く含まれているからです。

細動脈と毛細血管

細動脈は毛細血管にいたる直前に存在する血管。
そして細胞の末端に栄養や酸素を送り届けるのが毛細血管です。この毛細血管は、血管総延長10万kmのうち、9万9千Kmと、99%もの割合を占めています。
目に見えないようなヘモグロビンと同サイズの小さな血管で、血圧で押し出し、にじみ出して細胞へ栄養や酸素を届けます。
動脈や静脈と比べると、毛細血管は家の前の路地のようなものですが、膨大に枝分かれしてあらゆる臓器の細胞へ栄養や酸素を届け、臓器の修復もしてくれます。


「青い静脈は真っ赤な動脈血のようにきれいになる」
つまり、老廃物や二酸化炭素が多く含まれて青く見える静脈が、重炭酸温浴で酸素を多く取り込み、お風呂では疲労もないので、きれいになりっぱなしで動脈のように真っ赤な鮮血になっていくというわけなのです。

静脈が青くなければならない、ということは無いのです。
もともと心臓から動脈に流れていく血液には、栄養や酸素がたくさん含まれているのですから、老廃物や二酸化炭素を体中から回収した静脈が、肺や肝臓や腎臓を通ってどんどん綺麗になって、栄養や酸素が多く含まれた静脈になるのは良いことなのです。

まとめ

重炭酸イオンのお風呂にずっと浸かっていれば、血管内皮のNOが分泌され続けますので、血流は高いレートで流れ続け、体温が上昇します。
末端の毛細血管が開くことで血圧は下がり、心臓に負担はかからずに血流を上げることができます。
血流が上がり、血液をどんどん肺にまわして酸素を高濃度に吸収していくと、青い静脈が薄くなって赤くなる現象が見られます。
これは静脈の動脈化という現象で、血中酸素飽和度が上昇している証拠なんですね。

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重炭酸イオンのお風呂に浸かったまま25分くらい経つと、血中酸素飽和度が上昇してきて、青い静脈が赤くなる現象が見られますよ。
ぜひご自身で体験していただければと思います。

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小星 重治 プロフィール

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