「人は自然から遠ざかるほど病気に近づく」
このブログでたびたび登場していますが、これは医学の父として名を知られる古代ギリシャの医師ヒポクラテスの言葉です。
我々が病気にならないよう健康に過ごすことは大切ですが、地球あっての人類ということを忘れてはいけません。
地球が健康でなければ、人類の健康はあり得ないのです。
国際チームの研究では、このままのペースで地球温暖化が続いた場合、現在30億人が暮らす場所が、50年後には住めない場所になるかもしれない…。
持続可能な開発目標SDGsが叫ばれていますが、企業だけではなく、個々にもできることがたくさんあります。
環境に配慮した商品を選んだり、健康に過ごすことで医療費削減や薬の大量生産・廃棄を防ぐこともできるわけです。
私が若い頃は、日本中が汚かった。
ゴミはリアカーで持っていき川に捨てて、台風が持っていくというような時代があったのです。
自分の家は綺麗にするのに、「ゴミは川に捨てるもの」というなんとも自分勝手で制限の無い社会です。
地球環境や人の健康よりも、まずは利便性や利益に重点が置かれていたんですね。
その歪みは、1950~1960年代の産業公害の深刻化により、イタイイタイ病、水俣病、新潟水俣病、四日市ぜんそくといった、深刻な四大公害が。
1970年代には、高度経済成長が生んだ大量消費・大量廃棄、自動車による大気汚染、生活排水による水質汚濁が顕在化していきました。
産業発展・人口増加のスピードが一気に加速したことにより、地球環境が急激に悪化していったのです。
37、8歳だった1970年後半、コニカ㈱に在籍していたのですが、記録的な日照りが続き、四国のため池が干上がるということが2、3年続くということを経験しました。
当時は銀塩写真といって、銀塩(ハロゲン化銀)を感光材料として使用し、現像 → 定着 → 水洗という工程があり、水洗(感光材料の表面に残留する薬品を取り除く作業)するのに大量の水を使う必要がありました。
全国各地に写真を現像する現像所があったのですが、水不足のために、水洗に使う水を確保することができないということが多発したのです。
また、銀塩を水洗によって川に垂れ流しているということも環境に悪いことだったため、公害防止管理者等国家試験という国家試験の勉強を始めました。
これがなかなか難しい試験で、かなり勉強して取得しましたが、その頃から私の環境への意識が変わっていきました。
結果としてそれが世界初の写真現像の無水洗処理、錠剤化へと繋がり、定年後には重炭酸温浴法(入浴剤開発)の確立することに繋がっていくわけですが…。
今の日本で、ゴミ問題や水質汚濁は以前としてなくなってはいません。
そして、生活習慣病という病は広がる一方です。環境や我々の体に悪影響なものは、影に隠れて身近に潜んでいます。
スマホの電磁波、化学物質が入った石鹸・シャンプー、薬、塩素…
これらはすべて、小さい頃から我々の体にストレスを与え続け、結果的に大人になった時に冷え性になり、生活習慣病という体と心の病を招きます。
人はいつからでも変わっていけます。
まずは身近なところから変えていきましょう。
・環境にも体にも悪影響な、化学物質が入った石鹸やシャンプーを使わない
・重炭酸温浴法で血流を上げ、体温を上げて免疫力を高め、健康的に長生きする
これが個人でもできるSDGsではないでしょうか。
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