サイレントキラーストレスって何?人は自然から遠ざかれば病気に近づく

Bath Loss Zero

化学物質がたっぷり入った石鹸とシャンプーは危険!
と前回お話しましたが、もう少し深く掘り下げてみましょう。

生活習慣病の原因は化学物質?!

戦前は結核、マラリア、赤痢など感染症が主な病気でしたが、抗生物質で完全撲滅しました。
一方、戦後は、戦前には全くなかった糖尿病に高血圧が数千万人にも及んでいます。
数%しかいなかったガンは、今や2人に1人がなるという時代に。
その他アトピーや花粉症などアレルギーも非常に多く、これらは戦後の生活習慣が原因といわれています。

そこから見えるものは、2,500年前の紀元前4世紀、医学の父として名を知られる古代ギリシャの医聖ヒポクラテスの言葉
【人は自然から遠ざかれば病気に近づく】です。

石鹸・シャンプーが見直されてきている

戦後、自然から遠ざかってしまったのは入浴習慣なのです。
当たり前に毎日使っている石鹸・シャンプー。
1950年代は固形石鹸で問題も無かったのですが、1975年くらいから出現した液体合成洗剤やシャンプーが、実は危険だったのです。
これらの合成化学洗剤、界面活性剤は、2020年に環境省から「生体や環境を破壊する危険な化学物質」として指定され(PRTR法)、生産者はその量を届け出る義務があるほどです。

また液体洗剤やシャンプーは殺菌剤なくては商品化できず、この殺菌剤が2016年9月米国や欧州で一斉に販売禁止。
欧米ではドラッグストアから液体ボデイソープやシャンプーが姿を消し、オーガニック洗剤が全盛となり、シャンプーを使わないNO-POO(ノープー)という新しい入浴習慣が主流となっています。
あまり知られてはいませんが、日本でいう”湯シャン”と呼ばれる自然洗浄のことですね。
欧米の化粧品メーカーは、そのホームページなどでも「シャンプーの時代は終わりました」と表現するまでになってきているのです。

なぜシャンプーを使わない習慣がブームになりつつあるのか?
それは健康にも環境にも悪影響を及ぼす物質と認識されてきているからです。

・合成化学洗剤で人の体を守る肌の天然バリアの皮脂が洗い流される
・残留塩素や石鹸・シャンプーの中の化学物質や、入浴剤の中の化学物質の経皮吸収を促進し、皮下脂肪に溶解蓄積

これにより四六時中、自律神経の交感神経を優位に緊張させ、副腎皮質からコルチゾールなどのストレスホルモンを分泌。
血管を収縮させ血流を止めて体を冷えさせ、色々な不調を起こし、生活習慣病の原因になるという健康被害が出てきます。
肌や髪のバリアが破壊されると、常在菌の免疫にも影響し、体内の炎症の原因にもなります。それが生活習慣病を招くのです。

ストレスが与えられると、なぜ血流が悪くなるのか?

まず自律神経を簡単に説明しますと…
生命活動の機能を自律的にコントロールする司令塔のような役割を担っています。
パソコンに入っているWindowsとかMacとかのOS(オペレーティング・システム)みたいなものですね。
そして自律神経は血管に巻き付くように、全身に張り巡らされています。
全臓器の活動や体内の血液の流れ、体温調節から消化液の分泌、免疫や臓器の修復など、すべての活動をコントロールしています。

この自律神経は、『交感神経』と『副交感神経』という2つの種類があります。
それぞれ全く正反対の神経で、バランスを取って健康が維持しており、そのバランスが崩れると病気になってしまいます。

交感神経

日中 活動をしている時や仕事をしている時、怒りや緊張を感じてる時は『交感神経』が優位になり、ホルモンとしてはコルチゾールやアドレナリンなどストレスを体に与えています。
交感神経が働くと、血管は緊張し収縮して流れが止まり、血流が下がって体温も下がります。

副交感神経

お風呂に入ったり、旅行したり、軽い運動や音楽鑑賞、睡眠時などは、リラクゼーションしている時でゆったりお休みの『副交感神経』が働いています。
副交感神経が働くと、血流が上がって体温も上がります。

「血の気が引く」って、文字通り血流が下がるんです

例え話をしますと…。
暑い夏には、きもだめしや怖い話で涼しくなりたいですね。
「ゾーッとする」「血の気が引く」
と言いますが、あれは本当で、交感神経が緊張して血流を止めて、体温も下げているのですよね。

山でクマとばったり出会ってしまったら?
それはきもだめし以上に、一気に血の気が引いて青ざめますよね。逃げるか戦うか、極度の緊張ストレスです。
すると自律神経が働き、クマに襲われても出血しないよう、交感神経で緊張させ血が出ないようできているのです。
もしクマと遭遇してやられても、血流が潤沢に流れていたら、爪でやられて血がドバっと出て死んでしまいますからね…。

まとめ

人間が生まれて300万年。
その昔、狩りをして暮らしていた頃から、人間の自律神経は変わっていないのです。
昼は狩りをして交感神経が働き、夜は家族とゆっくり過ごして副交感神経が働いていたのです。

ですが、戦後に普及した化学物質は体内に取り入れられ蓄積され、現代ではスマホや電子レンジの電磁波などで、交感神経は緊張しっぱなし。
これがいわゆる『サイレントキラーストレス』で、血流が低下、冷え性という生活習慣病が広まってしまったのです。

水道水の残留塩素、石鹸・シャンプー、色や香りたっぷりの入浴剤を毎日使っていると、化学物質が経皮吸収され皮下脂肪に溶けて、常に化学ストレスを体に与え、脅威となってきてしまったのです。
目に見えない厄介なストレス、『サイレントキラーストレス』です。

人間の歴史は300万年にもなるのに、化学物質が日本で広まってたった70年。
化学物質を日々体に蓄積してきた人間は、様々な心と体の病、いわゆる現代病が広がってしまいました。
【人は自然から遠ざかれば病気に近づく】
まさにこういうことなのです。

化学物質は、人の体がストレスとして、うけつけない危険なものだというのがわかっていただけたら幸いです。

次のお話ですが、
「人間の体がうけつけないもの」はどういうものなのか。
そしてそれを私がどうやって判断しているかをお話したいと思います。

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小星 重治 プロフィール

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