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交感神経と副交感神経のバランス
人間のあらゆる臓器は、パソコンで言えばOSのように自律神経が全て支配し動いています。
例えば、寝ているときでも自然に呼吸をして酸素を取り込んだり、ごはんを食べると自動的に消化液が出て、胃が働いて腸に送り込んで栄養を吸収しますが、これは我々が意識しなくても、自律神経がすべてコントロールしてオートマチックにおこなってくれています。
臓器だけでなく液体の血流や免疫やホルモン分泌までです。
逆に言うと、人間の意志で自由に動かすことができないのが自律神経です。
そして自律神経は、交感神経と副交感神経という2つのバランスで健康が維持されています。
日中 活動をしている時や仕事をしている時、怒りや緊張でストレスを感じてる時は交感神経が。
お風呂に入ったり、旅行したり、寝ている時など、リラクゼーションしている時は副交感神経が働いています。
交感神経が働いている時は血流が下がって体温が低下し、副交感神経が働いている時は血流が上がり体温も上がります。
この交感神経と副交感神経のバランスが崩れる、つまり「自律神経が乱れる」と心や体に様々な支障が出てしまいます。
自律神経は人間の意志で自由に動かすことができない分、
この交感神経と副交感神経を意識してバランスをうまく保ってあげるのが重要です。
つまり、昼間の仕事の時間は緊張し交感神経を使いますから、
夜はリラックスし、副交感神経を使ってゆっくり休むことが不可欠なのです。
「冷えは万病の元」と言いますが、交感神経が緊張している時は体温も低く病気になりがちです。
副交感神経が体温を上げて健康を維持してくれているので、リラクゼーションを忘れてはいけないのです。
ストレスによって引き起こされる現代病
ですが現代人は、メンタルだけでなく化学物質や電磁波ほか、ありとあらゆるストレスに晒されています。
仕事のストレスだけなら昔も当然ありましたが、
今ではスマホの電磁波、薬の服用、化学物質の摂取など、残念ながらこれらもストレスなのです。
それらのストレスによって、常に交感神経が緊張し、血流が低下し、冷えや低体温の人が多いので、結果的に、ガン、糖尿病、心筋梗塞、脳梗塞、認知症、アレルギー、アトピーなど、戦後の生活習慣病が蔓延してしまったわけです。
戦前の日本で交感神経が緊張するものといえば、夫婦喧嘩、借金、失業などのストレスぐらい。
当時は貧しくても、夜は家族団らんでリラクゼーションの時間の方が多く、交感神経と副交感神経のバランスがうまく保てていたわけです。
ですから戦前は糖尿病など先天性以外ありませんでしたし、ガンもほとんど無かった病気です。
現代病と言われる生活習慣病が生まれたのは、交感神経と副交感神経のバランスがうまく保てない『現代人の生活』が原因なのです。
入浴方法を見直しましょう
では交感神経と副交感神経のバランスをうまく保つにはどのようにしたら良いか。
良く言われているのは「ライフスタイルを見直す」ということです。
食事、睡眠、運動、入浴を見直すということが一般的で、体に良い物を採ったり、適度に運動をして、お風呂にゆっくり浸かって、睡眠時間をたっぷり取って…
「規則正しい生活を!」
といった形で、健康法が世の中溢れていますよね。
「では具体的に何をしたらいいの?..」と迷っている方。
お風呂を見直してください。
『お湯を代えれば命が変わる』ズバリこの一言です。
お肌を守り、血流を上げて体温を上げるのが一番重要です。
まず、シャワーやお風呂に使う水道水ですが、これは塩素が高すぎて、肌や髪に相当なストレスを毎日かけてしまっています。
世界一安全な水道水ですが、世界一塩素濃度が高い国。それが日本で、残留塩素濃度を0.1mg/L 以上保持することが水道法で定められています。いくら入れてもいいという法律は世界に日本以外ありません。
飲料水としては安全ですが、入浴時は身体にも、肌にも、髪にも最悪で、ストレスでしかありません。
「脱塩素」といった商品をCMで良くみかけるようになりましたが、世界的にも塩素を使う国は少なくなり、国際試合のプールは塩素は使用禁止です。
「塩素は体に良くない」は世界共通認識になりつつあります。
そして石鹸やシャンプーなど当たり前に使っていますが、これらの化学物質は肌本来のプロテクトバリアを破壊して、交感神経が常に緊張した状態にさせてしまっています。
交感神経が常に緊張した状態というのはどういう状態か、血流が下がり体温が低下し、病気になりがちだと先ほど言いましたね。
本来、入浴はリラクゼーションのためのものなのに、
・世界一塩素濃度が高い水道水
・化学物質の塊である石鹸やシャンプーで、皮膚のバリアである皮脂セラミドから皮脂を抜いてバリアを破壊
・化学物質の侵入を容易にし、肌からの経皮吸収により、皮下脂肪に化学物質が溶解蓄積
これにより、体は四六時中ストレスを感じ、常時血流を下げてしまっているのです。
それが現代病、冷えの元凶であり、冷え性が日本にしかない原因でもあるのです。
『お風呂のお湯を見直す』
たったこれだけで、体が劇的に健康になっていきます。
家庭でできる『重炭酸温浴法』
「でも、塩素濃度の高い水道水も石鹸もシャンプーも使わないで入れるお風呂なんて、家庭に存在するの?」
といった疑問が当然出てくると思います。
その疑問に答えるのが『重炭酸温浴法』です。
聞き慣れないネーミングかもしれません。
これは、ドイツの『クアオルト重炭酸泉療法』を私が若い時体験し、ドイツや長湯温泉(大分県)の分析で発明した温浴法です。
ヨーロッパは地続きで戦争が絶えない歴史があり、兵士の怪我や病気を治すのに温泉が欠かせないものだったため、歴史をエビデンスに、健康保険で4週間も湯治で逗留、あらゆる病気の治療を自然炭酸泉で行ってきたのです。
詳しくは過去の記事を参照していただければと思いますが…
答えは重炭酸イオン
私もこのドイツの自然炭酸泉にはたびたび入っていたのですが、日本のどこにでもある温泉と全く効果が違うわけです。
ドイツの温泉は35℃ぐらいの冷たい程ぬるま湯なのに、出た後はじんわり体が温まって疲労が完全に取れ、夜は時差も忘れてぐっすりできるのです。
一方、日本の温泉に例え2泊しても、家に帰った時に、疲れが取れたり、体が変わったと感じたことは全くなかったのです。
それは、入っている時だけの物理的な成分の効果だったり、ただただ熱い温度で体が温まっただけで…。体は変わらないのです。
これはなぜか?
もともと研究者の私は、こういう理由を解明するのが好きなのです。
ドイツのバードナウハイムやノイエンナールと同じ湯はないか。
日本中捜し歩き、数か所しかない日本の中性自然炭酸泉長湯温泉(大分県)を探し出し、この自然炭酸泉の効果の仕組みを徹底的に調べました。
すると自然炭酸泉のpHが、炭酸ガスの酸性ではなく中性だということがわかったのです。
医学書を読むと、血管の血液も中性で、血流中に溶けて肺に運ばれるのは酸性の炭酸ガスではなく、中性の『重炭酸イオン』だということがわかりました。
なぜ日本の温泉法では、炭酸ガスが250ppm以上なければ炭酸泉と呼んではいけないなどと書いてあったのか?
あたかも炭酸ガスが有効成分と決めてしまったのか、理由は分からないのですが、このことが原因で大手メーカーさんといえども効果のない炭酸ガスの入浴剤を作ってしまったのだろうと思うのです。
実際には、血管に浸透し血管内皮に体内NO(一酸化窒素)を分泌させ、血流をアップさせるのが、中性pHの血管に溶解しやすい重炭酸イオンなのです。
生体内では細胞のミトコンドリアでエネルギーを発生させると同時に炭酸ガスが発生しますが、この生体内では同時に生成される炭酸脱水素酵素が炭酸ガスを中和して重炭酸イオンとして血管に溶解し、この重炭酸イオンは血流にのって肺に運ばれ、肺で呼気として炭酸ガスになって酸素と入れ替わって排出されるのです。
つまり、中性の血液には重炭酸イオンとしてしか溶解できず、炭酸ガスならたった10%しか溶解できないため、呼吸も出来ないはずなのです。
重炭酸入浴剤の錠剤たった3錠で重炭酸イオン1,000ppm相当ですが、これは医療泉と呼ばれる1,000ppmの炭酸ガス濃度の人工炭酸泉で存在する重炭酸イオン濃度と同じ重炭酸イオン濃度となり、医療泉並みの家庭用入浴剤が出来上がってしまったわけなのです。
たった3錠でドイツの自然炭酸泉とも全く同じ効果が家庭でも得られるという『重炭酸温浴法』の効果の秘密は、先人達が日本の法律を信じてしまったために大きな勘違いをして、その勘違いがあったために私が大発見させていただけた、発明の恩恵にあずかれた理由でもあるのです。
できれば30分以上入るのがおすすめ
重炭酸イオンが入った入浴剤は、重曹とクエン酸とビタミンCだけでできています。
(ポリエチレングリコールは入っていますが、医薬品・医薬品添加剤用として安全性、品質を確保しております)
無香料、無着色で、発酵法自然由来成分でできており、塩素をゼロに中和します。
世界一塩素濃度が高い日本の水道水も、塩素をゼロに中和できます。
そしてこれを使った『重炭酸温浴法』では、家庭のお風呂(夏は37~38℃ 冬は41℃以下)に15分以上入ることを推奨しております。半身浴でも大丈夫です。
欲を言えば、入れば入るほど効果が実感できます。
できれば30分、毎日ゆっくり入って、それを1週間続けてみてください。
※お湯が42℃以上になるとストレスになりますので、ぬるま湯にしてください
まとめ
ライフスタイルをどこから見直すか…
まずは手軽で簡単な『重炭酸温浴法』で、お湯を代えてみてください。
血流が上がって体温が上がれば免疫力も上がり、心と体にもたらすあらゆる病を予防することに繋がります。
また、体温が上がることによって眠りやすくなり、睡眠の質も上がります。
肌や髪、美容にも良く、生後3ヶ月以上のお子さまから実践できる、画期的な入浴法です。
私は77歳ですが、これを実践してから風邪も10年以上ひかず、薬も医者もいらなくなりました。
運動をしないと血流は上がらない?
『重炭酸温浴法』なら、心臓に負荷をかけること無く、末端の毛細血管を開いて血流を上げられるので、風呂で寝たまま有酸素運動もできるのです。
老若男女問わず実践できる『重炭酸温浴法』
これを世界に広めて、病気や介護のない日本を作りたい。
長くなってしまったので今回はこのへんで。
次回は、今回あまり語ることができなかった「石鹸とシャンプー」についてお話したいと思います。
石鹸とシャンプーを使った入浴習慣が、人間の体にどれほど悪いものなのか…お教えします。
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