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生物は子孫を残せば消える運命にある
単細胞生物は無限に分裂増殖できますが、どんな生物も生殖という行為で子孫を残し、常に子孫という生まれ変わりを残しながら、種として繁栄しています。
鮭は産卵をすれば直ぐに死を迎えるようにプログラムされておりますが、人間のように生殖期間が終わったあとも結構長く生き続けられるプログラムを持った生物もいます。
人間は育てるのに手間がかかるので、少しづつ、長く、何年にもわたって生殖が続けられ、種を保存できるよう担っているのでしょう。
宇宙の大原則として、新しく子孫を残しながら寿命という死で、入れ替え、何万年もの間、種を保存しているわけです。
基本的に寿命というのは次の子孫のために一定期間で親は消えるというプログラムなわけです。
人間のからだは本来100年保つ
親子だけでなく、人間の細胞も基本は3か月で全て入れ替わりながら、体を長持ちさせて生きています。
神経細胞や心臓の筋や脳細胞の一部は、一生使う永久細胞で分裂しませんが、他の臓器の細胞はそれぞれが幹細胞のプログラムによって、常に新しく作り変えられながら入れ替わって、約100年使えるようになっています。
例えば胃の表面の外皮であれば18時間。腸であれば2、3日、からだ全体で見れば3ヶ月程度で入れ替わってゆきます。
怪我をしても元通りにきちんと平らに修復できるプログラムも組み込まれているわけです。
死を避けることは出来ないが、老化を遅らせることはできる
細胞の分裂再生の回数の寿命はテロメアという部分を見ればわかるのだそうで、細胞が分裂するたびに少しずつ短くなり、歳を重ねると細胞分裂の回数が減ってゆきやがて分裂できなくなります。
これが細胞の老化というわけで、個人差は多少あったとしても遺伝子のプログラムによって細胞も入れ替わるわけです。
何百年も生き続けられるのが植物ですが、動物の場合は基本的には寿命があり、動物の種によってその寿命はほぼ決まっており、大きくは体重が大きい程寿命が長いというような相関があるようで、体重が低いものほど寿命は短く、ただ、人間だけは体重のわりに一番長生きのようです。
とはいえ、動物の中でも100年以上生きるというのはほとんどありません。
熱力学の第二法則といって、どんな物質も秩序のあるものから無秩序のほうに崩壊する方へ進んでいくわけですから、寿命から逃げることは出来ません。
つまり子孫を残したら死ぬようにできているわけですが、だからこそ同じものを残そうとします。
これが細胞のDNAのプログラムというわけです。
これが寿命であり、それは避けられないものです。
ですが、その老化を少しでも遅らせることができれば、それはある意味”若返る”ことができるということになるでしょう。
老化の原因とは
老化の大きな原因として、酸化があり、活性酸素がその主な原因で、酸化ストレスによる老化を引き起こすことがよく知られています。
老化には、自律神経の劣化、毛細血管の劣化、細胞分裂の限界など、様々な要因があります。
この老化というものについて順を追って解説していきますので、よろしくお願いいたします。
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