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NUCSSでなくそう化学物質
以前お話したNUCSS(ナクス)。
これは “ Not Using Chemical Soap & Shampoo ”の略で、入浴で使用する化学物質8つを”なくす”生活習慣を進める造語です。
重曹、クエン酸、ビタミンCからなる重炭酸入浴剤は、脱塩素カートリッジにもなり、さらに…
からだ : 石鹸、ボディソープ、保湿クリーム、デオドラント
髪 : シャンプー、リンス(コンディショナー)、ヘアケアトリートメント、スカルプ
これら8つの『脱・化学』機能を併せ持つ、8 in 1 の”なくす”生活習慣が実現可能です。
温浴効果で血流が上がるだけでなく、血管内皮に健康ホルモンNO(一酸化窒素)を分泌されると、血管が拡張して血流が一気にアップします。
これにより、冷え性が改善され、体温も上がり免疫力も高まります。
「人は自然から遠ざかれば病気に近づく」という紀元前4世紀の医聖ヒポクラテスの言葉。
海外のNO-POO(ノーシャンプー)ブームや、様々な科学的傍証データから見えてくる問題。
なぜ日本だけに冷え性の論文があるのか?
なぜ日本だけ平均睡眠時間が1時間も短いのか?
なぜ日本人は腐らないというWEB記事があるのか?
なぜ日本の水道水だけ塩素濃度が世界基準の15倍も高いのか?
研究から導き出した、画期的、かつ簡単で誰でも実行可能。
環境にも健康にも優しい、新しい入浴習慣を広めるための造語が『NUCSS(ナクス)』です。
化学物質で体を洗いすぎたことによる代償
戦前は、結核、赤痢、マラリア、ジフテリア、など感染症が主な病気で 糖尿病の2型はゼロに近く、がんなども4%程度でした。
それが戦後、家庭に化学合成洗剤や液体化粧品など化学物質が蔓延していきました。
1975年以降になると、がん、糖尿病、心筋梗塞脳梗塞、若年性うつ、認知症、花粉症など、免疫低下からの生活習慣病と言われる難病が急増します。
生活習慣病の何が本当の原因かもわからず、1億総ストレス社会とも言われていますね。
新潟大学の元名誉教授安保教授は「すべての病気はストレスから」と言い、ストレスによる血流低下、低酸素・低体温がすべての病気の原因だと仰っていました。
先生は当初働きすぎによるストレス説を唱えていましたが、私との研究を重ねるうちに、その大きな原因を突き止めました。
石鹸・シャンプーの合成洗剤によって、体を守る角質皮脂バリアの皮脂が抜かれて、強固な防御バリアがグズグズになる
↓
バリアが破壊され、湯中に存在する高濃度な残留塩素を浴びる
↓
石鹸・シャンプーの化学物質が経皮吸収されやすくなる
↓
皮下脂肪に溶解、蓄積して経皮毒となる
↓
解毒できず、サイレントキラーストレスとなり、交感神経が常に緊張状態になる
↓
血管が収縮し、血流が低下
↓
冷え性となり、様々な不調や病気を招いてしまう
つまり、合成化学洗剤を含む石鹸やシャンプーは、人間の肌には強すぎる洗浄成分なのです。
一方、重曹とクエン酸は体にも優しく、必要なセラミド皮脂はそのままに、本当に洗浄しなければいけない汚れや古い角質(垢)のみを洗うことができます。
NUCSSは、入浴と同時に洗浄も可能にした、新しい入浴習慣なのです。
『ノンケミカル』志向は海外では常識?
欧米など先進国では「化学物質は極力使わない」というのが大きな流れで、オーガニック全盛です。
NO-POO(ノーシャンプー)は上流社会の常識となっていますし、日本で売られている合成化学洗剤の石鹸・シャンプーは、海外のドラッグストアには売られていません。
ちなみに EUでは2015年に防腐や抗菌、消臭に用いられる有害物質『トリクロサン』を、液体石鹸・シャンプーなどの衛生用品や化粧品に使用することが禁止されました。
アメリカでも2016年にはFDA(アメリカ食品医薬品局)が『トリクロサン』『トリクロカルバン』などの19種類の殺菌成分を含む、薬用殺菌洗浄剤の販売を禁止しています。
その流れを受けて、日本の厚生労働省も、FDAが指摘した19種類の殺菌成分を使った薬用石けんなど、家庭用品800品目を改良しましょうと通達を出しています。
ラウリル硫酸ナトリウムなどの主流の化学合成洗剤は、環境と生体に有害な化学物質として指定されており、生産には届け出義務がありますが、日本では以前主力の化学洗剤です。
液体家庭用品には必ず防腐剤、殺菌・抗菌作用のある成分が使われています。
生活排水による環境汚染、新たな耐性菌を生み出す危険性もあり、何より私たちの肌を守るバリアに悪影響を与える恐れがあるのです。
アメリカ、カナダ、オランダ、イギリス、オーストラリアなどに続いて、日本では2001年4月に施行された『PRTR法』という、特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律があります。
有害性のある化学物質を取り扱う事業者は申告する義務があり、現在でも多種多様な化学物質が推計対象に追加されています。その中に合成化学洗剤も含まれており、ドデシル硫酸ナトリウム(別名 ラウリル硫酸ナトリウム)などもその1種ですが、この物質は、第2次世界大戦の時代飛行機のエンジンの油を落とす脱脂剤として使われており、強い脱脂力を持っているにも関わらず、界面活性剤として歯磨き、石鹸、シャンプー、台所洗剤、洗濯用洗剤などの製品に使われています。
こういった化学物質で髪や身体を洗い過ぎると、肌の天然バリアである皮脂セラミドまで抜いてしまい、肌荒れやアトピー、薄毛などの原因になっていると言われております。
肌のバリアが正常に働かないと、化学物質や水道水の残留塩素が経皮吸収され、体にストレスを与え続けてしまいます。
いわゆる『経皮毒』と呼ばれるように、身体に蓄積された化学物質は常に体にストレスを与え、それが交感神経を常時緊張させ、血流を低下させ体温の低下を招きます。
低体温・低血流の方は、深刻な冷え性となってしまい、睡眠障害が現れ、結果としてガンや、糖尿病、心筋梗塞、脳梗塞、認知症、アレルギー、うつ病など、心と身体の様々な生活習慣病になりやすくなってしまうのです。
まとめ
身体の汚れを落とすことは必要ですが、必要以上に肌のバリアを落としてしまう合成化学洗剤はやめたほうが良いと私は考えています。
合成化学洗剤で肌のバリアが失われ、そしてそれを補うべく、また化学物質の入った化粧水を使うという悪循環になってしまっていませんか?
石鹸やシャンプーが手放せない方は、少しお高いですがオーガニックソープやオーガニックシャンプーを使いましょう。
シャボン玉石けんの様な、昔ながらの天然固形石鹸でも良いです。
1週間のうち1、2回使うだけで、お肌も体も髪も、天然のバリアは壊さずに充分洗えると思います。
生活習慣病の大元になる”冷え”を起こす大きな原因は入浴習慣です。
強力な合成化学洗剤を毎日使うことで、肌のバリアを破壊してしまうことをやめましょう。
人間が本来持っている、肌の天然バリアを守る洗浄と脱塩素の『NUCSS』を続けていきましょうね。
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