日本の水道水の残留塩素は大丈夫?1957年から変わらない塩素消毒の下限値

想い

JICA(国際協力機構)に、「日本の水道の普及を支えた法制度と行政」といったデータがあります。
(出典: https://www.jica.go.jp/activities/issues/water/ku57pq00002o8he5-att/T1_jp.pdf

その中の記述を一部抜粋し、日本の水道の歴史を少し遡ってみましょう。

“我が国では、海外との交易が盛んになるにつれて、交易港からコレラ等の水系感染症の流行が広がっていった。コレラは、1879年(明治12年)には、患者数16万人、死亡者数10 万人を超える大流行となった。
当時の生活用水は井戸や開渠による流水、または水売り等によるもので、衛生的な水が供給されているとは言えない状況だった。
そのため、水系感染症を防ぐ目的で、近代水道の布設が計画された。すなわち、住民の健康を守るという公衆衛生の観点から、安全な水の安定供給が近代水道の最大の使命とされた。”

“水道の普及と共に、コレラの発生は著しく減少したものの、水系消化器系伝染病患者数や乳児死亡数には有意な変化は見られない。
しかし、1921 年(大正10 年)、東京市水道が塩素消毒を開始してからは、乳児死亡数の減少は顕著なものとなっている。
また、1941年(昭和16年)から1945年(昭和20年)については、第二次世界大戦の中で十分な統計が不可能だった中で、水系感染症は増加しているが、戦後、アメリカ政府を中心とする連合国が設置した対日占領政策の実施・管理機関である GHQ(General Headquarters:1945~1952 年(昭和 20~27 年))が塩素消毒の徹底を勧奨してからは、水道の普及とともに水系感染症も減少が著しい。このことは、衛生的な水の供給が公衆衛生に寄与したことを示している。”

このように、水系感染症を防ぐ目的で塩素消毒が始まり、効果があったことで昭和32年の水道法にはGHQの指導が残った形で0.1ppm以上という下限値のない全国統一の世界一安全な水として、各地へ水道が普及していった。
世界中、すべての水道水の塩素添加は0.1PPM(0.1mg/L)以下が常識で水源地で1回入れるだけ、ところが0.1PPM以上という規制では各ポンプサイトで何度でも添加し、どの自治体でも、1.5PPMくらいの世界に15倍もの高濃度の水道水が家庭に届いている。
また戦後GHQが管轄した韓国でも同じく0.1PPM以上で水道法が決まり各家庭には4PPMもの高濃度で普及しているという。GHQが塩素消毒の徹底を推奨し「遊離残留塩素を0.1PPM以上、少なくとも0.4PPM以上保持するよう」と上限のない管理数値は、直接肌に触れる入浴で肌へのアトピーなど大丈夫なのだろうかと思ってしまうのです。

確かに各種感染症には有効であったものの、昭和32年(1957年)に公布されてから今まで、残留塩素については一切改正がされていません。
一方世界では、競技用プールの殺菌には塩素が禁止されており、塩素は「有毒」というのが世界の常識で、オゾンなど塩素を使わない方向に舵を切っております。

これだけ高い濃度の塩素が入った水道水を、小さい頃から使い続けるとどうなるか。
また併せて化学洗剤が普及し肌バリアの皮脂が抜かれ無防備になった近年では余計に塩素の被害が心配である、特に日本人は清潔好きで界面活性剤入りの合成化学洗剤で徹底的にきれいに洗い過ぎる習慣があり、肌バリアは常に破壊され、お風呂に入ると肌荒れや乾燥肌を起こしたり、アトピーになってしまったりという弊害が出てくるわけです。
化学洗剤や塩素で肌を荒らし、保湿といった化粧水をつけたりと、なんだか無駄なことを繰り返しているように思いませんか…?

塩素をカットし、天然由来の重曹とクエン酸でからだの余分な汚れだけを落とす重炭酸入浴剤を使えば、肌が持っている本来の高性能のバリアが蘇ってくると思います。
肌や髪が傷んでいると感じたら、一度重炭酸温浴に切り替えてみてください。2、3ヵ月はかかると思いますが、本来の姿を取り戻せるようになるはずです。

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小星 重治 プロフィール

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