体温が低いとがんになりやすく、冷え症が10年15年続くと、がんが発症しやすいということを前回お話ししました。
放射線治療が登場するまで、19世紀のがん治療といえば「マラリアや赤痢菌をあえて体に注射して40℃近くまで2,3日発熱させる」ことでした。
病気をすれば40℃くらいの熱が数日間続きますから、高熱を出すことでがん細胞をも退治するという古典的な治療の時代があったくらい体温は大事なものなのです。
風邪をひいて熱が出るのは悪いことだと勘違いする方もいらっしゃいますが、熱を出して病気と戦っているわけですから、熱が出るというのはいわば天然の風邪薬なわけです。
現在、がんを熱で治す治療法として(ハイパーサーミア)というものがありますが、がんは熱に弱いわけです。
毎日のようにがん細胞は3000ほど出てくるわけなのですが、そのがん細胞を攻撃し、修復しているのがリンパ球です。
リンパ球というのは副交感神経が支配している免疫で、数が多いほど免疫が高く、少ないと免疫も低くなります。
なお、体温が高ければ高い程力を発揮する免疫ですので、冷え知らずの体でいることが大切です。
普段はぬるま湯でゆったり入ることをお勧めしますが、週に1度ぐらいはストレスにならないギリギリの41度の温度で1時間程度浸かって深部体温を39度とか40度に上げることもお勧めします。
深部体温を上げることで、あらゆる不調が改善されていくと思います。
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