エイジングケアや更年期障害の治療目的に、自分の現状の女性ホルモンとか男性ホルモンの数値を自宅で簡単にセルフチェックできるキットが登場したり、サプリメントでこれらホルモンを摂取して調整する製品が欧米で普及していましたが、日本でも一般化しつつあります。
欧米ではサプリで体の不調を補完し調整する動きが強く、エストロゲンやメラトニンといった体の中でしか作れない神秘的な物質を外からサプリで補う商品もあります。
この、サプリで補えば良いという考え方に、私は反対です。
ホルモンが足りないならば、その原因が何かを考え、それが体内で自然に作られるように改善し、自己治癒力で回復させなければ本当の健康へはつながらないはずです。
あらゆる体内必須成分をサプリで補う商法や健康法がありますが、サプリは化学物質です。
化学物質を積極的に摂取することは、いかなものかと思います。
環境ホルモン汚染の恐怖をテーマにした、デボラ・キャドバリー著による『メス化する自然』では、1991年にフロリダのワニを大量に調べたところ、ほとんどのオスがメス化して、生殖器に異常をきたしていたという調査結果があります。
フロリダは湿地帯で海抜が低く、街の汚水などが低い沼地へ流れ、それがワニのホルモンに何らかの影響を与えていたのは間違いないようです。
何十年後かには、地球上の人間もほとんどが子供を作れない体になってしまう危険性についても書かれています。
戦後継続的に実施してきた、成人25歳男女に仕事以外の興味を聞く調査があります。
2000年頃から、異性に興味を示す若者が急減し、呼応するように未婚率が急増、結婚しても不妊率が急増し始めているというデータもあります。
化学洗剤が普及し始めた1975年頃に生まれて成人した子供達からです。
『メス化する自然』では環境ホルモンが原因として推定されているが、石鹸・シャンプーの界面活性剤は数マイクログラムで精子は死滅するといいます。
戦後の水道水の残留塩素や農薬もですが、薬やサプリを大量に摂取する文化も見直さなければならないと私は考えています。
「人は自然から遠ざかれば病気に近づく」は紀元前4世紀のヒポクラテスの言葉ですが、自然しかないような古代ギリシャの時代、既に薬は毒という考え方が主流だったのです。
我々も化学的で便利な生活習慣を見直し、自然を取り戻すことに取り組まなければと思うのです。
そのためには、むやみに薬やサプリを飲むのをやめ、石鹸・シャンプーで洗わず、重炭酸入浴ですませる自然な生活に戻しませんか。
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