冷え症を改善する第一歩。まずは入浴習慣を見直そう

Bath Loss Zero

サーモス株式会社の「冷え症」についての2023年アンケート調査がここにありますので、一部抜粋してご紹介いたします。
出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000157.000053758.html

このアンケートで、「自分自身が冷え症だと思うか」についての質問では、全体の54%が冷え症を自覚しています。男女別では、女性は全体的に冷え症だと感じている方が多く、30~50代では70%が冷え症を自覚しています。一方、男性では若年層ほど冷え症を自覚しており、20代男性の50%が冷え症だと回答しています。冷えの症状は男女ともに「足が冷たい」や「手先が冷える」といったものが多く見られました。

日本人の大半が冷えている万病の元「冷え」をどのように改善すればよいのでしょうか?

血流を上げなければどんな健康法も無意味

皆さんは、食事やサプリ、運動など様々な工夫をして何とか冷えを治したいと色々試していらっしゃると思いますが、冷えは血流が悪く体温が低いことが主な原因です。そのため、血流を恒常的に上げない限り、血流アップ以外のどんな健康法を試みても冷えは治らず、病院には冷え専科も専門医も存在せず、治療法もないのが現状です。

血流を支配しているのは自律神経です。交感神経が優位な状態(ストレス)は血管を収縮させ血流を止め、副交感神経が優位な状態(リラクゼーション)では血管が緩んで拡張し血流が上がります。
冷えはストレスが原因でもありますが、自律神経をストレス状態にして血流を下げる要因はメンタルだけではなく、ケミカルストレス、すなわち無意識に自律神経が化学物質の影響を受けて交感神経優位になってしまうサイレントストレスも怖いのです。これについてもう少し掘り下げてみましょう。

自律神経の仕組み

自律神経は血流や体温、代謝を無意識に支配し、運動や食事などの意識的な活動以外の内臓機能やホルモン分泌、代謝など無意識に自律的に行う活動を支配しています。
そのため、臓器の反応だけでなく細胞の中のエネルギー生産まで自律神経が関与しています。

交感神経が優位な場合、「解糖系エンジン」という酸素を使わず糖を瞬発的に分解しエネルギーを得る方法が主に使われます。
低体温で冷え症の方はこの酸素を使わず糖だけを分解する「解糖系エンジン」を動かすため、消化できるのは糖だけになり、脂肪やタンパク質は未消化のまま脂肪細胞に蓄積され、排泄されてしまいます。そのため代謝は上がりません。血流が流れなければデトックスもうまくいきません。

副交感神経が優位な場合、酸素を使って糖だけでなく脂肪やタンパク質をじっくり分解し大量のエネルギーを生み出す「ミトコンドリア系エンジン」が働きます。
自律神経が安定しトータルパワーが高い方は体温が高く、解糖系エンジンとミトコンドリア系エンジンの両方をバランスよく使いこなして生活しています。その結果、免疫だけでなく酵素やホルモンも正常に分泌され、睡眠も深く長くなり健康が保たれるのです。

これらのエネルギーを取り出したり、酵素を生み出したりホルモンを分泌したりするなど、すべてを自律神経が支配しコントロールしていますから、入浴時など大面積のお肌を化学物質にさらさず、自然素材で洗い、自律神経を安定化させて心と体の両方の機能を高め、血流や体温を高く保ち、自己治癒力を上げることが健康にとって重要です。

交感神経と副交感神経のバランスが取れている、つまり自律神経が正常に働いていると、解糖系エンジンとミトコンドリア系エンジンもバランスよく使い分け、理想的に機能します。

まずは化学ストレスから抜け出そう

世界一残留塩素濃度が高い水道水。化学洗剤で体の隅々まで洗う綺麗好きな国民性によって、塩素や化学物質が皮下脂肪に浸透し蓄積し、交感神経が常に化学ストレス状態にさらされる緊張状態になっているのが、今の日本の入浴習慣です。
この入浴習慣を続けてしまうと、ミトコンドリア系エンジンの機能が抑制され、解糖系エンジンが主に使われることでバランスが崩れ、血流が低下し体温が下がって体が冷え、免疫力も低下します。
解糖系エンジン主体の場合、体をサビさせる活性酸素も大量に発生し、臓器が破壊されていきます。体温が低ければ酵素も生まれず働くことができず、臓器の修復もできず、体は酸化してダメージを受け、不眠、肌荒れ、貧血、下痢、肥満、アトピー、動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞、糖尿病、がん、アルツハイマー、認知症、リウマチなどの様々な病気を招くのです。

こうした悪循環から抜け出すためには、交感神経を刺激する経皮吸収の化学物質を入浴時に使わず、残留塩素もカットしてリラクゼーションを図れる自然洗浄入浴で副交感神経にスイッチを入れる必要があります。

どんな健康法を試してもなぜか不調が消えなかった方、その原因は冷えにあります。一番大切なのは、入浴時に脱塩素や石鹸・シャンプーなどの化学物質を使わず、重炭酸温浴を続けることだと思います。日本にしかない冷え症を、日本のお風呂で治し、このことを証明しましょう。

関連記事

特集記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

小星 重治 プロフィール

社会保障費圧迫、国家財政破綻を救うためには、高齢者が病気にならないノーベル賞並みの重炭酸温浴健康法しかない。定年制廃止と併せ、30兆円を生み出そう!

TOP